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ハーバードMBAの本当の凄さ

約1ヶ月の日本滞在を終えて、漸くボストンに戻ってきた。短い時間だったが、本当に濃密な時間を過ごすことが出来た。これも支援して下さった皆さまのお陰以外のなにものでもない。

帰国時にお世話になった商社の先輩であり、ハーバードMBAでの先輩でもある先輩と飲む機会があり、ハーバードMBAの本当の魅力について熱い議論をさせてもらった。そこで意気投合したのは、ハーバードMBAが本当に凄いのは、資本主義の権化とも言われるこの学校の徹底した「仕組み」であるということであり、その洗練された仕組みを2年間体感することに大きな価値があるということだ。では、その実態がどういうものかということを少し解説したい。

何となくケーススタディというものを理解されている方は、多いと思うが、ハーバードでいかにしてケーススタディを教えているかということを知っているのは、実際にこのケーススタディを経験した方くらいだと思う。ハーバードでのケースの教え方には、徹底的に学生の学びというアウトプットを極限かする仕組みが出来ている。

まずは、学生の観点。成績の50%が授業での発言で評価される。当然、ケースを確り読んで準備した生徒がこの発言点においては有利である。恐らく、話を聞いていればその生徒がどの程度ケースを読み込み、思いを巡らしたかというのは分かる。また、逆に他の学生の発言を聞く場合も、事前に準備を徹底している方が理解が深いし、記憶にも残りやすい。残りの50%は、期末試験かレポートであるが、これは包括的に学習内容を理解しているかのチェックになっている。つまり、授業で扱う特定の分野に精通していたとしても高い評価は得られない。そういう風に期末試験は出来ている。

次に、教授。ハーバードMBAに来て驚いたのは、教授陣の質の高さと熱心さだ。授業における準備という意味では、教授が学生のそれを遥かに上回る。どんな発言が生徒から出てきても、収束点を目指して、全体の議論を誘導するその力は、圧巻である。それに加えて、学生からの質問や訪問にたいして熱心に指導してくれる。僕も、何度も教授のオフィスに足を運んでいるが、常に快く受け入れてくれるし、15分~30分という短い時間だが、極めて有益なアドバイスをもらっている。

この学生と教授もお互いに評価し合う仕組みになっている。学生は、当然教授から成績を受け取るし、それ次第では、退学処分になることもある。教授も、学生から期末に評価を受けて、それが良くないと昇進出来ない。ここまで徹底した仕組みがあるから、その学習効果は想像以上に凄い。僕自身も、正直ケースによる学習効果については懐疑的だったが、日本に帰国し、色んな人とビジネスの話をする上で、思った以上にこの1年で鍛えられたなということを実感した。

次に、ハーバードMBAではフィードバックを極めて重視しているし、その改善のサイクルが凄い。例えば、とあるカリキュラムで学生から同様のクレームが多数入った場合に、その問題点は翌年にはもう存在しないのだ。そのペースで、学校側は軌道修正して、最適なやり方を模索している。正に、超優良起業並のスピード感がここにはある。

最後は、やはり機会の提供だと思う。ケースで取り扱った内容の当事者が授業に来る事は日常茶飯事だし、その後に昼食会に参加することも出来る。人気のあるゲストの場合は、抽選になるが、そこでは、より込み入った質問をすることが出来る貴重な機会だ。多い授業では、恐らく取り扱うケースの50%近くの当事者が学校に来てくれたのではないか。

それだけではなく、授業後にCEOが講演に来てくれることもあるし、祝日に学生主催のコンファレンスでゲストスピーカーとして早々たる面々が参加することもある。つまり、世の中で活躍する経済界の方々と接点を持つということにおいてこれほどの機会は他にないと思う。

CEO Speach


僕は、この学校では、今、「会社を経営する人材育成」から「価値を創造する人材育成」に舵が切られているのではないか、と感じ始めている。これまでのような典型的なコンサルや金融系のバックグラウンドの人でさえ、本当の自分を模索しようとハーバードMBAに来ている人も多い。特に、超優良のPrivate Equity Firmを退職し、金融は本当に自分がやりたいことではなかった、本当に自分がやりたいことを探しにMBAに来ているという人が結構いる。これは学校側がそこにより強い焦点を当てているというのもあるが、そういう人間を取っているということが大きいと思う。僕も、昔のハーバードMBAのことは分からないので昔のことは何とも言えないので、人伝に聞いた印象の範疇でしかない。

I Scramble


つまり、何が言いたいかと言うと、ハーバードMBAとは、ビジョンと夢を持った(又は探している)学生の集まる場所であり、それを実現する最高の機会を提供してくれる場所であるということだ。そういう高い志を持った日本からの受験者が今後どんどん増えてくれればと思う。
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言葉に見え隠れする感性という能力

分かるようで分からない、何となく得体の知れない能力に感性というものがある。これは簡単に計れるものではなく、比較することすら難しい。ただ、僕はこの感性という能力は何をやる上でも極めて重要だと思っている。

僕は、中学生の頃、作詞にはまっていたことがある(残念ながら、僕には音楽的 才能が無く、作曲は出来なかったので、作詞のみ)。その頃は、四六時中そんな作詞のことばっかり考えていたので、毎日提出することが義務づけられていた連絡ノート(確か、その日に起こったことや反省等を書いて毎日担任教師に提出するもの)には、流行っていた歌謡曲のお気に入りのフレーズを書いてやり過ごしていた。僕が通っていた公立中学校の担任教師は、そんな僕の意味不明な連絡ノートにかなり真摯なコメントを付けて返してくれていたことを 覚えている。

僕がこれまで聞いた歌謡曲の中でいちばんの気に入っている歌詞は、Yen Town Bandの「Swallowtail Butterfly」だ。この曲は、Swallowtailという映画の主題歌であり、その映画で登場するBandの曲でもあった。作詞は、Swallowtailの監督を勤めていた岩井俊二、ボーカルのChara、作曲・編曲を手掛ける小林武史の共作によるものだった。ちょっと普通の歌謡曲の歌詞と異質さを感じるのは、流石映画監督という感じの世界観がそこにあるからかもしれない。凄くシンプルの言葉で直感的なイメージを伝わってくる。僕のいちばん好きなのは、「止まった手のひら ふるえてるの 躊躇して」という冒頭のフレーズ。この情景描写によって、心情が脳裏に彷彿させられる。

Swallowtail Butterfly

もう少し最近のものでは、宇多田ヒカルの「Flavor of Life」。宇多田ヒカルは、「花より男子」という少女マンガを読んで、主人公の心情を「ありがとうと 言われると なんだか切ない」と表現している。 あの少女マンガを読んでそんな表現が出来る宇多田ヒカルの感性は凄い。

結局、現代人の僕らは言葉を使って自己表現をしているので、その人の感性も、その人の使う言葉から読み取ることになる。僕は、 人を引きつけるリーダーはこの感性が豊であり、それが故に彼らの言葉には力があると思う。

実は、これはMBAのエッセイでも極めて重要なところであり、一朝一夕でどうにかなるものでは到底ない。力のあるエッセイというのは、著者の豊かな感性を感じさせるものであり、他の誰でもないその人固有の世界観が伝わってくるものだ。僕も、最近はエッセイを読ませてもらうことが増えているが、この感性の差は結構大きいと思う。

僕も、この感性を確りと磨いて行きたい。

総合商社という日本最大のビジネススクール

ハーバードMBAに来て、又、自分で事業を始めて常々感じるのが、前職の総合商社で自然と学んできたことの多さだ。

僕は、日本の総合商社というのは、日本経済を支える日本固有の事業体であるのみならず、日本最大のビジネススクールであると思っている。総合商社の離職率は、他業界と比べても圧倒的に低く、社内で若手を教育する文化・仕組みが根付いている。僕の場合は、入社当時からいつかは起業することを公言していたにも関わらず、沢山の諸先輩から熱心にご指導頂いたことには本当に感謝している。

では、具体的に総合商社で何が身に付いたかというと重要なのは大きく分けて以下の3つだ。

気配りの大切さ
商社に入社して、僕が、いちばん最初に徹底的に教育を受けたのが、「気配り」の大切さとそれを体現する所作法だと思う。正直言って、総合商社の気配りは世界最高水準であり、どこに言っても通用すると確信している。気配りというのは、徹底的に相手の目線で物事を考え、最善の配慮・支援をすることである。先日のJapan Tripにおいても、僕らは一丸となり最大限の気配りでおもてなしをさせもらった。大した話ではないが、Japan Trip中に参加者との食事の席で「水が欲しいな・・・」と小声で呟いていたのを聞いて、即座に水を差し出したところ、殆ど聞こえないような声で呟いていただけなのにどうして水が欲しいと分かったのかと大変感心してくれた。そういう相手への気配りは、日本人の得意分野であり、どこに言っても喜んでもらえる所作法だと思う。総合商社では、そういう諸動作を徹底して鍛えてもらった。

社長としてのマインドセット(Ownership)
これは、特に、僕がインフラ部隊で仕事をしていたときに感じたのだが、上司が部下に対してOwnershipを芽生えさせ、育てるための機会を与えることを真剣に考えていることだ。僕は、総合商社にいる間は、理想的な社員としてのあり方について追求し、体現しようと 考えていた。将来、会社を経営する側にたったときに、どこまで社員に期待すべきか、出来るのか、自分で極限を追求することで見定めたかったというのもあったと思う。僕の解は、社長と同じ全社の目線で物事を考え、判断することが理想的な社員のあり方というものだ。そのためには、社長同様に会社としての究極的なOwnershipを社員個人が感じる必要がある。インフラ部隊で徹底的に教育されていた、「自分の力で考え判断させるというアプローチ」は、会社として社員個々人に社長としてのマインドセットを叩き込む1つの解だったと思う。

財務・会計・法務
最後に、財務・会計・法務というハードスキルだ。僕は、事業投資先の管理で会計を、発電事業への新規投資・買収案件で財務や法務の基礎と実践を仕事をしながら吸収出来たと思う。アドバイザーを使ってアドバイザーから吸収したこと、事業パートナーから悔しい思いをさせられながら負けるものかと勉強することで吸収出来た事、適宜的確な助言をもらうことで上司や先輩から学んだこと、日々勉強し、新しい何かを吸収する機会は其処ら中にあった。

こういったソフト・ハードスキルは、この1年を通してビジネススクールでの学びと重なるものも多分にあった。僕のハーバードMBA同期では、総合商社の出身者が過半を占めているが、そういう総合商社で身につけられる商人としての基本的な素養がハーバードMBAでも一定の評価を得ているのかもしれない。

鎌倉での打ち合わせの道中にて。

Kakakura

小容量メモリー人間のためのGMAT攻略法

随分前から書こう書こうと思いつつ、書けてなかったのが小容量メモリー人間のためのGMAT攻略法。僕は、兎に角暗記するのが苦手で、特に社会は昔からまるっきり駄目だった。そんな記憶力の悪い僕がどうやってGMATを乗り切ってきたかということを紹介したい。

僕のセオリーでは、記憶力が良い人はGMATで特に苦労しない。単語や文法、文章の使い回し方、何でも簡単に頭に染み込んでしまうのではないかと思う。一方で、僕は、数字はまだ良いが、漢字も横文字もまるっきり頭に入らない。これまでは気合いで暗記をしてきたこともあったが、なかなか気合いで乗り切るのが難しいのがGMAT。

僕も、一般的な受験生が経験することは一通りやったと思う。Critical Reasoningに強いMiesterに通い、文法で有名なY.E.Sにもお世話になり、Official Guildeも3回くらいは繰り返した。そこまでやってもGMATのVerbalのスコアメイクには苦労した。

では、何が原因でブレークスルーがあったのか。それは、一重に多読だ。100万語を目指して、読みやすそうな本から自分の苦手分野の本まで毎日ひたすら読んだ。これは、毎日やることが重要で、最低でも1日1-2時間は使った方が良い。そうやって多読が2ヶ月程度続けることで英語の処理能力が圧倒的に向上し、見事GMATも700を超えることが出来た。当時、僕が読んでいた本の中で特に起業関連の本が面白かったので紹介したい。

最初は、Like a Virgin: Secrets They Won't Teach You at Business School by Richard Branson。起業家の著者がいかに実際の起業というのがBusiness Schoolでの勉強と乖離しているのかということを自身の経験を踏まえて語る本。平易な英語で書かれていて非常に読みやすい。内容も大変おもしろいのでスラスラ読める一冊。

次に、Founders at Work: Stories of Startups' Early Days by Jessica Livingston。この本は、アメリカの早々たる起業の創業者に起業についてインタビューしたもの。起業を目指す者にとっては必読の一冊。特に、方法論を説明するものではないが、実際に起業して成功した人の視点を吸収することが出来るので興味深い。

どちらも大変面白く読みやすい本なので楽しく英語の勉強が出来ると思う。英語の文章を読む上で辞書を何度も引く必要がある方には、Kindleがおすすめ。単語を長押しすれば単語の意味がポップアップされるので読む事に集中出来る。もう少し平易な英語が言い方は、ペンギンリーダーズのシリーズもので簡単なものからはじめれば良いと思う。

継続は力なり。Good luck!

GMAT



MBAを目指す方へ

今年始め、ハーバードビジネススクールのニティン・ノーリア学長がWSJへのインタビューで、ハーバードMBAにおける日本人学生が少ないことに対する懸念を公言したことが話題になっていた。結果として、今年は昨年を遥かに超える受験者に合格通知が届いたようだ。MBAを目指す方には、是非ハーバードMBAにも挑戦して頂きたい。ハーバードMBAは、人数が多いのが玉に瑕だが、教育の質は極めて高い素晴らしい学校だと思う。特に、驚いているのは、教授陣の質とコミットメントの高さ。ハーバードでは、教授が授業の準備のために学生の3倍以上の時間を使っているらしい。更に、教授の評価に学生からのフィードバックも加味される為、教授も学生からの反応をないがしろに出来ない仕組みがある。

<WSJ記事抜粋>
アジアは各国から学生が来ており、アジア出身の学生は爆発的な勢いで増えている。われわれが1つ心配しているのはMBAコースの新入生900人のうち、かつては30~40人の日本人学生がいたが、今では4~5人に減ってしまっていることだ。アジアで学生が減っているのは日本だけだ。日本人は1980年代には積極的に世界経済に関わっていたが、今では他国に関心を持たなくなってしまった。日本は世界第3位の経済大国であり、日本に働きかける方法を探ることはわれわれにとって重要だ。
<ここまで>

僕は、MBA受験でかなり苦戦した。僕は、米国の8校に出願し、最終的に合格通知を受け取ったのはハーバードのみだった。

そんな僕の受験での教訓は、「兎に角、準備が大事」ということ。

僕は、MBAの志望動機もエッセイの骨子も受験の準備をする前から大体決まっていたし、最終的に合格通知をもらった願書でも大きな変更はなかった。ただ、決定的に違うのは準備に相当の時間と労力を使ったことで、メッセージがより明確で強く伝わるようになったということだと思う。正直、最初はMBA受験をなめていた。GMATやTOEFLのスコアさせ出せばトップスクールに合格すると思っていた。実際に、僕のいた総合商社の先輩でGMAT700やTOEFL105というボーダーラインをクリアした方は、ほとんどトップスクールに合格していた。ただ、その多くは会社からの社費派遣だった(最近の受験生を見ても、総合商社の私費留学は結構厳しい戦いを強いられているようだ)。

2013年の9月頭にGMATのスコアが漸く出て、それから1ヶ月程度で3校に受験した。カウンセラーにも見てもらったが、時間もないのでお互いかなりやっつけ仕事的な面があったのは事実だと思う。ここでこの3校から面接も呼ばれない結果になったのが、僕のやる気に火をつけた。

そこから特に僕が意識的にやったのは、エッセイについてフィードバックを沢山もらうということ。僕は、総合商社の稟議システムという社内許可システムを見ていて、フィードバックの力を信じていた。僕は、インフラの事業投資を担当していたので、チーム内ではかなりの若手で、大事なことは上下関係を問わず積極的に発信していたが、必ずしも最初の段階で全てそれが通るというわけではなかった。だが、この稟議システムにおいて、他の関係部署にドラフトを共有し、推敲する段階で、本当に重要なことは議題にあがり、会社としての意思決定が出来上がるというプロセスを目の当たりにし、フィードバックの凄さを実感した。その経験があったので、僕は、色々な人に見てもらうことで自分では見えていないところに焦点があたり、それらを踏まえて修正を繰り返すことでメッセージが洗練させていくはずと、周囲の会社の先輩や同僚に色々な角度でフィードバックをもらった。その上で、受験校の卒業生にも出来る限り会って、アドバイスを仰いだ。

そして、最後は自分で何度も推敲するということ。最終的に何度修正したのかは覚えてないが、50回くらいは書き直したと思う。何度も何度も読み直していると自分でも結構色んなことが見えてくる。表現の繋がりがイマイチだったり、文法が少し間違っていたりというのは勿論だが、エッセイの内容が自然と頭に入り、考えていないときに突然閃いたりする。考え込んでも見えない大きな視点は、大体こういう形で見えてくる事が多い。お風呂に入っているときとか、道ばたのふとした光景とか、些細なものが切っ掛けとなって新しい何かが見える。ただ、これはあくまで四六時中何かを考えている場合に起きる現象(先日の会食で、三木谷さんは、これをスローブレインと呼んでいた)。このスローブレインの力は、結構凄い。

そして、2014年の1月に4校に出願(もう1校は、前年の12月頃に出願)。面接に呼ばれるまでに、想定問答を200くらい準備して反復。2月の面接に呼ばれてからは、Mock Interviewを散々繰り返した。20~30回は練習したと思う。結果、晴れて3月末にハーバードから合格通知を受け取った。

MBA志望の方は、兎に角、1に準備、2に準備、3に準備だと思って(逆に言うと確りと準備をすれば道が開けるという事)、徹底的に準備をした上で、ハーバードMBAにも挑戦して欲しい。

hbs

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