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Energy Venture初日

随分と更新が遅れてしまったが、 Energy Venture初日の記事を更新。

僕は、ハーバードMBAに入学する前からMIT Energy Ventureはどうしても取りたいと思っていたので、授業への期待もその分大きかった。このコースでは、 MBAの学生が4割、エンジニアの学生が4割、政策の学生が2割でチームを構成する。そのため、MITの優秀なエンジニアでかつEnergyの分野に興味を持っている学生をヘッドハントするには最高の場所だと期待に胸を踊らせて参加した初日。

僕は、自分のビジネスアイデアを選考プロセスの中でも売りにして履修許可をもらっていたので、当然ながらそのアイデアをベースにチームを作ろうと考えていた。最初の2日は、アイデアを持っている学生が順番にプレゼンをすることになっていて、事前に配布されたリストでは僕の出番は2番目だった。が、なぜか当日になると順番を入れ替えられて僕が最初にやって欲しいと。どうせやるならいちばん印象に残る最初にプレゼンをするのは好都合と思い快諾。気合いを入れて5分程度でピッチ。プロトタイプも準備していたので(ちょっとまだ不格好ではあるが)その場で披露。質疑応答からも結構興味を持ってくれてそうな印象を受けて、僕の番は終了、と思ったら・・・・・・・・・・、担当教官のBill Auletから一言。

「君が今プレゼンした内容は、実はこの授業の成果物だ。つまり、君はこの授業のエンドポイントにいる。この授業でいったい何を期待しているんだい?」

全く想定外の質問をいきなり受けてしまい、僕は、一瞬言葉を失った。とは言え、黙って立っている訳にもいかないので、

「内容としては網羅しているかもしれないがそれが必ずしも正しいとは限らないし、今のビジネスプランはまだまだ荒削りなのでもっとブラッシュアップしたい。」

と、何とか反論。僕の期待は、エンジニアとの出会いだったわけだが、実は僕が探していたコンピュータサイエンスのエンジニアは殆どいないことは分かっていたし、それを全面に出すのも気が引けたのでちょっとイマイチと思いながらの回答となってしまった。

予想外なスタートとなってしまったが、MITのEnergy Communityに正式に参加出来る事になったわけだし、ネットワーク作りのとても貴重な機会であることは間違いないので、この機会を最大限活用して行きたい。
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ハーバードMBA 1年目終了 授業総括編

ハーバードMBAの始まったころRC Chair(1年目のカリキュラムの総責任者)から、数百というケースを読む中で自分なりの世界観を掴んで欲しいという言われていた。この1年を振り返り、僕が感じた世界観について整理したい。

リーダーとしての姿勢
まず、いちばん色々なケースや創業者のスピーチを通じて感じたのが、リーダーとして求められる姿勢だ。僕が、いちばん印象に残っていて共感出来たのは、PepsiCoのある工場の再建において活躍した元米軍出資の女性の言葉だ。彼女は、リーダーとはピラミッドの頂点に立つのではなく、ピラミッドを逆さまにひっくり返して、いちばん下で支える存在だと表現していた。僕が、理想とするリーダーの象もそれに限りなく近い。このブログでも、何度も言って来たことの繰り返しになるが、やっぱりリーダーたるもの究極的に全ての責任を自分で抱える、覚悟と度量が必要だと思う。こういうリーダーの象は、前職の商社のプラント部隊でも共有されていたし、世界共通の価値観何だと思っている。

信じて任せることの重要性
次に、信じて任せることの重要性について。アメリカの会社でも、スタートアップでも大企業でも、組織のトップが全てを決めるのではなく、下の人間に権限を委譲して、Ownershipを持たせることがいかに重要かということは再三議論になった。結局、人は環境によって育つし、環境が人を形成するということだと思う。僕は、Natureにおいても、Natureの仲間が成長できる環境を徹底的に追求していきたいし、1人1人が強いOwnershipを持って仕事が出来る仕組みを作りたいと思っている。その分、メンバーの選定には慎重になる必要があるだろうし、”自然と社会の調和”という究極的なMissionに共感出来る人を集める必要がある。時間のかかる永遠のテーマなので、試行錯誤しながら、じっくり時間をかけてNatureらしい組織設計を考えない。

不完全な資本主義
僕らの世代は、生まれたときから資本主義が前提の社会で育ち、資本主義が現代社会における原理原則として最適解であるように錯覚しがちである。また、一重に資本主義といっても、各国その浸透度合いについては差があり、アメリカが最も資本主義を徹底的に追求していると思う。ロシアや中国は、資本主義ながらも国家の資本主義への介在度が非常に強い国家資本主義というのが実態。日本やヨーロッパは、資本主義を導入しつつも、これまでの文化的な背景があり、資本主義が完全に徹底されてないところがあると思う。

また、資本主義には欠陥があり、資本主義のみに依存していては、健全な社会は築けない。例えば、需要の極めて高い難病のための薬を法外な値段で売る事。恐らく、その薬の販売会社は大きな利益を得る事が出来るであろうが、値段が高すぎて一部の人にしか手に入らず、その薬の効用を一部の金持ちしか享受出来なくなってしまう。これは、完全にマーケットの欠陥であろう。つまり、ここで必要なのは企業が利益の追求のみではなく、別の尺度(倫理)も考えて物事を判断すること。資本主義がいかに不完全かを知り、その上での自らの責任を良く考えることが必要になってくる。

戦略という論理的指向プロセス
ハーバードで恐らく最も有名なマイケル・ポーター教授も名言しているが、日本の企業には戦略がないというもの(但し、Sony等の一部の会社は別)。ここで言う戦略とは、会社が業界の中でより高い収益を生むために構築する方針の集合体である。特に、アメリカの会社はこれを理詰めで作りあげる傾向があるが、日本の会社は感覚的には理解しているものの、この戦略を設定し、明文化することにそこまで拘らないケースが多い。恐らく、これには文化的背景があると思う。日本でビジネスをやろうと思えば、合理主義では通用しない。会社と会社の関係や、習わし等の弊害がいくつもある。故に、日本の会社では机上の空論となり戦略の設定を細かく立てる週間がなかったのではないかと思う。一方で、国内市場の飽和・減衰が不可避でこれから日本企業もグローバルに展開していくことが必須の状況下、欧米的な戦略の立て方については良く学ぶ必要があると思う。

日本人・日本企業としての特殊性や競争優位性を良く理解した上で、グローバルに勝つためには何が必要か、引き続き良く考えて行きたいと思う。

知っているようで知らなかったアメリカ

もうすぐハーバードMBAの1年目が終わろうとしているが、アメリカという国について知っているつもりでいたが、知らなかったことが沢山あったと感じている。ハーバードMBAでは、ビジネスを切り口に世の中の色んなことを題材にしたケースという短いストーリーを題材に議論するので、結構アメリカ的感覚が分かって面白い。その中でも特に印象に残っているのが、アメリカが本当に市場原理を徹底しているということだ。

まず、Leadershipの授業で、「大雪が降った翌日に需要が増える事を見越してホームセンターがショベルの値段を上げた。この行為について賛成か、反対か」という質問について投票することがあった。僕は、日本人的感覚からすれば、消費者の足下をみるような行為なので反対、と反対に表を入れた。一方で、かなり多くのアメリカ人学生が賛成していた。理由は、そういうのは日常茶飯事、供給が需要に対して追い付かなくなるので合理的、飛行機会社の予約システムも同じ事等。

次に、最近同じ授業で取り扱った政治と経済の融合に関する話。アメリカ人は、日本人と比較して、政治に関する関心度が高いことで知られているが、その理由の1つは、アメリカという国では政治と経済がより緊密に融合しているというのがあると思う。日本では、政治家へのロビー活動や政治献金と聞くと、後ろめたい目で見られるようなイメージがあるが、ロビー活動は法律的に認められているし、企業からも政治活動委員会という組織を通して、企業から政治家に資金が流れている。こういう仕組みがあるからこそ、政治家も企業の抱える問題についてより敏感になるし、より政治と経済が融合した資本主義国家になるという面はあると思う。アメリカでも政治活動委員会については、賛否両論があるというのが実態だが、総じて仕組みとして良く出来ているというのが僕の感想。

最後に、こっちにきてからは当面StarやTrader Jonesという庶民的なスーパーで買い物をしていたのだが、野菜や果物の形が不均一だったり、商品の陳列がかなり大雑把だったりしたところに、日本のスーパーとの違いを感じていた。ところが、ヨット旅行の前に生物文化されるシャンプーや石けんを買いにWhole Foodsというちょっと高級指向のスーパーにいって驚いた。何と、当然生物分解されるシャンプーや石けんは品数豊富にあるし、野菜や果物の形も日本のスーパー以上に均一!この国では、支払う対価とサービスの質が確りと見合っているのだ。日本は良くも悪くも、そういうところは非効率なところが多々あると思う。

<Whole Foodsで買った成分の多くが生物分解可能な歯磨き粉>

歯磨き粉


知っているようで知らなかったアメリカ、学ぶ事は日々多い。

ジャズ

先日の授業でハードコアなジャズのマーケティングについて議論した。

面白かったのは、ジャズがアメリカではちょっと古臭い音楽というイメージがあるということ。これはアメリカ人の誰しもが当然のことのように受け入れていたのでアメリカ人の感覚としてはそうなんだと思う。一方で、日本人としては(少なくとも若い世代)、Jazzが古臭いというイメージはあまり無いし、”この曲ちょっとJazzyだよね〜”という若者の姿は想像出来るし(というか、僕も大学生のころ得意気に言ってました・・・)、どちらかと言えばFashonableなジャンルであると思う。

これは完全に認識の違いで、そういうところがあるかDiversityというのは重要なんだと思う。授業でも、"Jazzが古臭いのはアメリカ人の感覚で日本ではFashonableだ!だから、アメリカ市場は忘れて海外でのマーケティングに注力すべし!”と反論したところ、留学生からは賛否両論は合ったものの、結構ウケた。こっちの授業では、教授も然りで、授業にエンターテインメント性が要求されるので、ユーモアを持って発言することが重要だと感じており、下手な英語を駆使して毎日試行錯誤している。

特にマーケティングでは、アメリカ人的な感覚が分からないと文脈が掴めないようなことも多々あり、この機会にどっぷりアメリカ文化を吸収したい。

RC Chairからのメッセージ

今日、RC(Required Curriculumの略。HBSでの1年目の必須科目のこと)のChair(責任者)からHarvard MBAについての説明を受ける機会があった。これは、RCのChairが10に分かれたSection(900人の学生を10つのクラスに振り分けたもの)の夫々に対してHarvard MBAについて説明するセッションで、僕のSectionは最後のSectionで漸く順番が回ってきたという経緯があり、プログラムの開始時期と若干ギャップがあっての開催となった。流石にRCのChairだけあって、メッセージも明確でなるほどと思わされる内容だった。

最も印象的だったのが、HBSの密度の高いRCで学校側が何を学生に期待しているかという話。それを彼は、”世界観の形成”と呼んでいた。HBSでの学習科目のは、Finace、Accounting、Leadership、Marketing、Strategy、Operation、Entrepreneurship、International Economyと多岐に亘るが、これら授業で取り上げられるCaseの題材を走馬灯のように疑似体験し、そこで自分なりのパターンを読み取って世界観を形成して欲しいということだと言う。また、その経験を通して判断力を磨いて欲しいと。確かに、そういう観点で見るとHBSのプログラムが、どうしてここまでParticipationを重要視するのか、Caseメソッドを大切にするのかは納得がいく。

僕は、自分なりの世界観を持ってここにきたつもりであったが、まだまだ自分の全く考えたことの無いビジネスのコンテクストというのは山ほどあることをこの1か月で痛感させられている。残された期間で表面的なビジネスのスキルを身につけたり、コンテクストを知るというのではなく、確りと消化して自分なりの世界観に磨きを掛けて行きたい。

<週末旅行で訪問したロングアイランドのクラスメート宅で記念撮影>

ロングアイランド




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