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ハーバードMBA 1年目終了 授業総括編

ハーバードMBAの始まったころRC Chair(1年目のカリキュラムの総責任者)から、数百というケースを読む中で自分なりの世界観を掴んで欲しいという言われていた。この1年を振り返り、僕が感じた世界観について整理したい。

リーダーとしての姿勢
まず、いちばん色々なケースや創業者のスピーチを通じて感じたのが、リーダーとして求められる姿勢だ。僕が、いちばん印象に残っていて共感出来たのは、PepsiCoのある工場の再建において活躍した元米軍出資の女性の言葉だ。彼女は、リーダーとはピラミッドの頂点に立つのではなく、ピラミッドを逆さまにひっくり返して、いちばん下で支える存在だと表現していた。僕が、理想とするリーダーの象もそれに限りなく近い。このブログでも、何度も言って来たことの繰り返しになるが、やっぱりリーダーたるもの究極的に全ての責任を自分で抱える、覚悟と度量が必要だと思う。こういうリーダーの象は、前職の商社のプラント部隊でも共有されていたし、世界共通の価値観何だと思っている。

信じて任せることの重要性
次に、信じて任せることの重要性について。アメリカの会社でも、スタートアップでも大企業でも、組織のトップが全てを決めるのではなく、下の人間に権限を委譲して、Ownershipを持たせることがいかに重要かということは再三議論になった。結局、人は環境によって育つし、環境が人を形成するということだと思う。僕は、Natureにおいても、Natureの仲間が成長できる環境を徹底的に追求していきたいし、1人1人が強いOwnershipを持って仕事が出来る仕組みを作りたいと思っている。その分、メンバーの選定には慎重になる必要があるだろうし、”自然と社会の調和”という究極的なMissionに共感出来る人を集める必要がある。時間のかかる永遠のテーマなので、試行錯誤しながら、じっくり時間をかけてNatureらしい組織設計を考えない。

不完全な資本主義
僕らの世代は、生まれたときから資本主義が前提の社会で育ち、資本主義が現代社会における原理原則として最適解であるように錯覚しがちである。また、一重に資本主義といっても、各国その浸透度合いについては差があり、アメリカが最も資本主義を徹底的に追求していると思う。ロシアや中国は、資本主義ながらも国家の資本主義への介在度が非常に強い国家資本主義というのが実態。日本やヨーロッパは、資本主義を導入しつつも、これまでの文化的な背景があり、資本主義が完全に徹底されてないところがあると思う。

また、資本主義には欠陥があり、資本主義のみに依存していては、健全な社会は築けない。例えば、需要の極めて高い難病のための薬を法外な値段で売る事。恐らく、その薬の販売会社は大きな利益を得る事が出来るであろうが、値段が高すぎて一部の人にしか手に入らず、その薬の効用を一部の金持ちしか享受出来なくなってしまう。これは、完全にマーケットの欠陥であろう。つまり、ここで必要なのは企業が利益の追求のみではなく、別の尺度(倫理)も考えて物事を判断すること。資本主義がいかに不完全かを知り、その上での自らの責任を良く考えることが必要になってくる。

戦略という論理的指向プロセス
ハーバードで恐らく最も有名なマイケル・ポーター教授も名言しているが、日本の企業には戦略がないというもの(但し、Sony等の一部の会社は別)。ここで言う戦略とは、会社が業界の中でより高い収益を生むために構築する方針の集合体である。特に、アメリカの会社はこれを理詰めで作りあげる傾向があるが、日本の会社は感覚的には理解しているものの、この戦略を設定し、明文化することにそこまで拘らないケースが多い。恐らく、これには文化的背景があると思う。日本でビジネスをやろうと思えば、合理主義では通用しない。会社と会社の関係や、習わし等の弊害がいくつもある。故に、日本の会社では机上の空論となり戦略の設定を細かく立てる週間がなかったのではないかと思う。一方で、国内市場の飽和・減衰が不可避でこれから日本企業もグローバルに展開していくことが必須の状況下、欧米的な戦略の立て方については良く学ぶ必要があると思う。

日本人・日本企業としての特殊性や競争優位性を良く理解した上で、グローバルに勝つためには何が必要か、引き続き良く考えて行きたいと思う。
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