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総合商社という日本最大のビジネススクール

ハーバードMBAに来て、又、自分で事業を始めて常々感じるのが、前職の総合商社で自然と学んできたことの多さだ。

僕は、日本の総合商社というのは、日本経済を支える日本固有の事業体であるのみならず、日本最大のビジネススクールであると思っている。総合商社の離職率は、他業界と比べても圧倒的に低く、社内で若手を教育する文化・仕組みが根付いている。僕の場合は、入社当時からいつかは起業することを公言していたにも関わらず、沢山の諸先輩から熱心にご指導頂いたことには本当に感謝している。

では、具体的に総合商社で何が身に付いたかというと重要なのは大きく分けて以下の3つだ。

気配りの大切さ
商社に入社して、僕が、いちばん最初に徹底的に教育を受けたのが、「気配り」の大切さとそれを体現する所作法だと思う。正直言って、総合商社の気配りは世界最高水準であり、どこに言っても通用すると確信している。気配りというのは、徹底的に相手の目線で物事を考え、最善の配慮・支援をすることである。先日のJapan Tripにおいても、僕らは一丸となり最大限の気配りでおもてなしをさせもらった。大した話ではないが、Japan Trip中に参加者との食事の席で「水が欲しいな・・・」と小声で呟いていたのを聞いて、即座に水を差し出したところ、殆ど聞こえないような声で呟いていただけなのにどうして水が欲しいと分かったのかと大変感心してくれた。そういう相手への気配りは、日本人の得意分野であり、どこに言っても喜んでもらえる所作法だと思う。総合商社では、そういう諸動作を徹底して鍛えてもらった。

社長としてのマインドセット(Ownership)
これは、特に、僕がインフラ部隊で仕事をしていたときに感じたのだが、上司が部下に対してOwnershipを芽生えさせ、育てるための機会を与えることを真剣に考えていることだ。僕は、総合商社にいる間は、理想的な社員としてのあり方について追求し、体現しようと 考えていた。将来、会社を経営する側にたったときに、どこまで社員に期待すべきか、出来るのか、自分で極限を追求することで見定めたかったというのもあったと思う。僕の解は、社長と同じ全社の目線で物事を考え、判断することが理想的な社員のあり方というものだ。そのためには、社長同様に会社としての究極的なOwnershipを社員個人が感じる必要がある。インフラ部隊で徹底的に教育されていた、「自分の力で考え判断させるというアプローチ」は、会社として社員個々人に社長としてのマインドセットを叩き込む1つの解だったと思う。

財務・会計・法務
最後に、財務・会計・法務というハードスキルだ。僕は、事業投資先の管理で会計を、発電事業への新規投資・買収案件で財務や法務の基礎と実践を仕事をしながら吸収出来たと思う。アドバイザーを使ってアドバイザーから吸収したこと、事業パートナーから悔しい思いをさせられながら負けるものかと勉強することで吸収出来た事、適宜的確な助言をもらうことで上司や先輩から学んだこと、日々勉強し、新しい何かを吸収する機会は其処ら中にあった。

こういったソフト・ハードスキルは、この1年を通してビジネススクールでの学びと重なるものも多分にあった。僕のハーバードMBA同期では、総合商社の出身者が過半を占めているが、そういう総合商社で身につけられる商人としての基本的な素養がハーバードMBAでも一定の評価を得ているのかもしれない。

鎌倉での打ち合わせの道中にて。

Kakakura

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