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「会社」を経営したいのか、「価値」を創造したいのか

起業家として経営者として、会社の方向性を判断する上で自分の価値観に委ねる機会はごまんとあると思う。その究極的なものにビジネスの追求と美学(ある意味では、自己満足)の追求というものがある 。僕は、このテーマについて親父とこれまで20年に亘り、話をしてきたし、自分なりの整理はついていると思っていたが、実はまだ整理しきれていないことにある優秀な起業家との出会いで気付かされた。

今でも良く覚えている。僕が、12〜13歳の頃、僕の親父が念願叶って買った中古の白いポルシェで グリーンラインという地元の峠を走らせているときだった。親父は、おもむろに僕に聞いてきた。「ビジネスだと割り切ってある程度は顧客の要求に沿った絵を描く画家」と「貧乏でも顧客に迎合することなく自分の哲学を貫いた絵を描き続ける画家」がいたとすると、お前はどっちになりたいか、と。

ゴッホ


その時の僕は、何も迷いもなく、後者だと答えたのを鮮明に覚えている。そもそも、僕は自分の美学・哲学を考えたときに、前者というのはあり得ないと思ったし、そんなことを聞く親父にうっすらと憤りすら感じ、熱くなって回答したことを覚えている。これは、僕は、ある意味では究極的な課題だと思っていたし、その後もずっと僕の頭をグルグル回り続けるテーマだった。

実は、親父の画家の話は、親父自身が起業家・経営者として直面していた岐路を12〜13歳の僕に分かりやすくデフォルメして問うたものだった。その後、僕が、日本・アメリカ・スウェーデン(インターンではインドでも)で情報工学を勉強し、総合商社において色々な事業モデルを見ていく中で「ビジネスだと割り切ってある程度は顧客の要求に沿った絵を描く」ことは、「貧乏でも顧客に迎合することなく自分の哲学を貫いた絵を描き続ける」ことの手段になり得ると考えるようになった。

それが、昨日、その優秀な起業家の方に、 僕の考えていたことはあくまで理想論であり、究極的には会社を経営する中でどちらかを選択する必要があるとのご指摘を受けた。言い換えると、「会社」を経営したいのか(ただ、絵を描き続けたいのか)、「価値」を創造したいのか(画家としての美学を追求した絵を描きたいのか)、自分の起業家・経営者としての価値観がどこにあるのかだということだと言う 。彼のこれまでの経験の中で、そういう判断をしてきたし、その中で自分の方向性が研ぎすまされてきたと。

僕は、まだ会社を立ち上げたばかりなので、本当に僕の考えが単なる理想論でしかないのかは分からない。ただ、8年間会社を経営してきた彼の言葉には相当な重みがあり、貴重なアドバイスとして僕が今後直面するであろう究極な選択に向けてスローブレインを最大限に回転させ準備しておきたい。僕にとってのその答えは、明確だろう。でも、もう一度整理しなおしたい、それくらい大事なテーマだと思う。
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